なぜ、木の家は落ち着くのか? ドイツで改めて考えました

ドイツ研修では、谷田貝教授が参加される年には、初日の夕食前に約1時間半ほど講義をしてくださいます。
私はこれまで5回ドイツ研修に参加していますが、そのうち4回は教授にも同行していただきました。
正直に言うと、飛行機でほとんど眠れない私は、この頃には2日半近くまともに寝ておらず、毎回睡魔との戦いでもあります(笑)
それでも、不思議と聞き入ってしまうんです。
教授は長年、「木と人の暮らし」について研究されており、
- 木の断熱性
- 香りによるリラックス効果
- 湿度との関係
- 人が木を“温かい”と感じる理由
などを、研究結果や実験を交えながら、とても分かりやすく話してくださいます。
多分、私たち工務店側にも伝わりやすいように、難しくなり過ぎないよう話してくださっているのだと思います。
ですが、その内容は毎回本当に実りが多い。
何度聞いても、
「ああ、やっぱり木の家って理にかなっているんだな」
と思わされます。

実際にドイツでは、森にも入ります。
現地の林業関係者の方から話を聞き、
木が育つ環境や管理方法、
森と人との関わり方などを学びます。
森の空気は、やはり独特です。

言葉で説明するのは難しいのですが、
空気が柔らかいというか、
深呼吸したくなるような感覚があります。
私は普段、
「もみの木の家は空気が違う」
とお話ししています。
昔は自分でも半信半疑な部分がありました。
ですが、実際にドイツで森に入り、
教授の話を聞き、
木を学び続ける中で、
昔から人が木の家を心地良いと感じてきた事には、
ちゃんと理由があるのだと感じるようになりました。

例えば木は、
コンクリートや鉄と比べて熱を伝えにくく、
触った時に冷たく感じにくい素材です。
だから無垢の床は、
冬でもヒヤッとしにくい。
また木には、
湿気を吸ったり吐いたりする性質もあります。
実際にもみの木の家に住まれているお客様からは、
「ベタつかない」
「部屋干しの臭いが気になりにくい」
「空気がサラッとしている」
そんな声をいただく事があります。
もちろん、
全てを木だけの効果とは言いません。
ですが、
毎日過ごす空間だからこそ、
空気感や肌触り、
落ち着ける感覚というのは、
数字だけでは測れない大切な部分なのかもしれません。
派手な設備ではありません。
むしろ、
完成すると見えない部分や、
体感しないと分かりにくい部分ばかりです。
それでも私は、
こうして何度もドイツへ行き、
木を学び、
今でも“もみの木の家”に拘っています。
多分、
家そのものではなく、
「そこでどう暮らせるか」
を大切にしたいからだと思います。

講義の中では、
「木の校舎は落ち着きや集中力に影響がある」
という興味深い話もありました。
次回は、
実際にどんな内容を学んでいるのか、
少しご紹介してみようと思います。














