省エネ住宅 義務化!
省エネ住宅の義務化は結構前から言われておりますが、度々延期されております。1回目が2015年、その次が2020年・・・結局2020年も見送り。次は2025年だそうです・・・。見送りと言っても、1回目と2回目ではちょっと違います。2020年の時は、2021年4月からは建てる前にお客様に省エネ基準に適合しているかどうかの説明する義務が生じている訳です。
省エネ住宅とは?と思われる方も多いかも知れません。一般的には長期優良住宅・認定低炭素住宅・ゼロエネ住宅(ZEH)などが省エネ住宅となります。私の経験では、認定低炭素住宅は比較的通りやすい省エネ住宅です。省エネ住宅では無いと言われていても、計算してみると認定低炭素住宅の基準は満たしてるって事も間違いなくあると思います。
10年以上も対策を講じる時間は有った訳で、今更出来ないって・建てた事が無いってプロとしてどうでしょうか。対応しない方に聞いてみると、どうせ義務化しない・時間が無い・コストが高くなりお客様の負担が増える・面倒だ・よくわからない今までの家で十分だなどなど、同業として全く参考にならないネガティブな意見だと思います。
省エネ住宅は確かに、断熱材・サッシ・住宅設備などのグレードが上がるために建設コストは上がります。ただひと昔前程のコストアップにはなりません。開口部の面積を小さくしたり、凹凸の少ない外壁に大規模な吹抜けなどは、省エネの計算上ロスにはなるので、それを好まない方がいらっしゃれば、今の時点では満たさないって選択肢も有るのかも知れません。完全な義務化では無いので。
省エネ住宅には結構なメリットがあります。今回のI様邸はゼロエネ住宅です。省エネ住宅を建てると結構な補助金が頂ける場合があります。毎年補助金の枠数が有るため抽選となります。今回もドキドキの抽選でした。グリーン化事業でゼロエネ住宅は140万の補助を頂け、子育て世代の加算が30万と合計170万円の補助金を頂きました。コストアップをかなり賄える金額です。ゼロエネ住宅は太陽光が必須ですが、10年間の売電でほぼもとは回収できます。住まい給付金に住宅ローン減税13年と今年は非常に建てるにはいい年でした、ウッドショックは有りましたが。住宅ローン減税ももしかすると再延長するかも知れないそうですし、ついでに住まい給付金も再延長して欲しい物です。
金銭面でのメリットを最初に書いてしまいましたが、本当の省エネ住宅の素晴らしさは暮らしの快適さです。
断熱性能が高いので冬寒くない、海外では寒い家は賃貸出来ないって法律もあるんです。寒く無ければ、風邪引く回数が減るんです。重ね着で我慢するって、心臓に良くないんですよ。着衣圧で血管が締め付けられ血液循環に負荷が掛かります。夏の冷房も外壁の断熱性で温まりにくくなり、過剰な冷房も必要ありません。空調の費用が抑えられると、電気代は格段に安くなります。
寒いのは絶対悪、暖かいのは正義なんです。風邪引かないのは長寿の秘訣ですからね、より快適な家造りとストレスを減らせれば日本の平均寿命はさらに延びる事間違いなしです。建築士も医療を知る必要性を年々感じております。
さらに弊社の場合は、省エネ計算に加味されないもみの木の内装材を使用してますので、更なる省エネに繋がるんです。ゼロエネ住宅は補助金を頂く代わりに、居住1年後の電力使用量を国に提出します。計算以上の成績らしく、特別にヒアリングなどを受けております。
もみの木の家の省エネ住宅はさらに快適です。今月予定の完成見学会にてご体感ください、さらに深い説明も会場にて聴いてくれると嬉しいです。