年間300棟!
マルサ工業さんのもみの木の内装材を、もみの木の家仕様(床面積の200%)で使用した場合。標準的な家の大きさで供給可能な棟数が300棟になります。
令和2年の新築着工数が81.5万戸です。300/815000=0.000368%非常にレアな住宅になります、知る事が稀な住宅なのかも知れませんね。弊社の営業力不足も否めませんが。
マルサ工業さんの営業方針もなかなか特徴的で、知り合った当初は面食らいました。
もみの木の内装材はその部屋当たりのもみの木の使用料が、増えれば増えるほど空気環境は良くなります。だからと言って全ての内装材をもみの木でって注文には応じてくれません。ひとりでも多くのお客様に提供できるようにとの思いからです。300棟分提供できるのに260棟分しか生産できないって事になり、40棟分のもみの木の家に住みたいお客様に迷惑を掛けてしまうからです。
300棟分しか生産できないのにはいくつか理由があります。
まず、樅の木は北半球の多くの地域に分布してありますが、調湿効果を得るために柾目板になる様に加工します。そのため大径木が必要となります。ドイツの森林は森林官の許可が下りた木しか伐採できないそうです。森林保護の為に、伸びすぎた木を間引くような伐採を行っているそうです。ドイツの大径木で、そもそも1年に確保できる樅の木の量が少ない。
また、内装材の乾燥方法が自然乾燥と言って、機械乾燥が主流の現在では考えられない手間と時間が掛ります。それを人の手で1枚1枚加工してくれておりますので、大量供給も出来ず。樅の木のメリットを失う、機械化等の合理化も行えないんです。樅の木なら何でも良いって事では無いんです。
私はマルサ工業さんのもみの木の内装材に、運よく出会え家造りをさせて頂いております。もみの木の家に出会ってから、私の家造りへの知識は全く違うものになってしまいました。勿論、良い方向に軌道修正出来ました。