ドイツ研修 2日目!
2日間睡眠無しでもみの木のホテルって事もあり、しっかりと熟睡。早めの就寝だったからなのか、異国って事で緊張してなのか、早めの起床。自宅ではなかなかない目覚め。
朝食をしっかりと頂きます。ドイツのパンは美味しい♪。黒い森特産のハムを頂きます、もみの木の枝や葉で燻製されたハムです。これも毎週月曜日にHNKで放送されてる『旅するドイツ語』で特集されてて食してみたかった一品。独特の香りでもちろん美味しい。美味しすぎてパンを食べ過ぎました。
本日はもみの木専門の製材所、Echtle社さんの会社見学から。去年も訪れました、昨年のドイツは降水量が少なく、木に害虫が沢山発生した以上事態だったそうで、害虫に強い樅はそのままにして被害の大きいスプルースを優先して伐採したので余りもみの木が無いってお話でしたが、今年は立派なもみの木がたくさん積まれておりました。
日本に内装材として来るもみの木は、根本の1番いいところのみ。さらに1番いいところからさらに選抜されたクラスの物が届いております。ますます疎かに出来ません。ドイツでも木材は機械乾燥が当然だそうで、弊社が使ってるもみの木はある程度製材した材を乾燥させずに送って貰ってます。書くのは簡単ですが交渉は骨が折れたでしょう。
去年も感じた事ですが、製材所無いが凄く綺麗で清潔。普通製材所って木の粉塵が舞ってて、マスク無には伺いたくないのですが、それが全くない。そこら中にもみの木があるので清々しいくらい、驚きです!。本当に床にも全く粉らしいものも無い、普通木の粉が積もってます。1日に何度も清掃を徹底されてるそうです。
去年は気付きませんでしたが建物にも工夫が、木の屑が溜まりそうなところに防止材が付けてありました。建築当時から考えられていたって事ですね。脱帽です。
こちらではバイオマス発電所が併設されており、こちらの工場はもちろん近隣の製材所からも木の皮や残材を集めてるそうです。環境負荷を減らす自然エネルギーの利用先進国、化石賞受賞の我が国は学ぶことが多そうです。
バイオマスで電気・暖房・給湯を賄ってます、工場だけでなく周辺の建物の分も。さらに驚くことにEchtel社さん自社で10キロに渡る配管の設置工事をされたとの事。80℃で出て行ったお湯が60℃で戻ってくるそう、配管の断熱材の厚みが写真にて確認したところ厚い。60℃を再加熱する時も少ないエネルギーで再加熱が出来るって事、エネルギーロスを極力減らし大事に使うことの大切さを考えさせられます。この発電所で1800軒分の電力と1000軒分の暖房を賄えるそうです。
この後は研修室で講義です。あ、プレッツェルが出るんだった・・・朝パン食べ過ぎた。講習受けるとプレッツェル頂けるんです、大きいです。美味しいので結局食べてしまいますけど。
今年の森の状況やこれから数年先のことなど色々と伺います。知らない事ばかりで勉強になります。去年の害虫被害もあり木材の流通環境も変化してるそうですが、長年の木こりさんとのお付き合いで問題なく納入されてるとの事でした。自社の事だけでなく取引業者を大切にして共存されてるそうです。私の仕事にも通じるところが沢山あり考えさせられました。
工場見学も終了。バスに乗り込み次の目的地へ。工場近辺は結構な山間部なのですが、この辺りの民家も眺めてて楽しい。ノルドラッハ暮らしてみたい魅力的な町、ドイツは地方の町も活気があります。
次は本日の宿泊地ゲンゲンバッハ。ドイツ黒い森の秘宝って称される、中世の雰囲気がそのまま残る街だそうです。どこに行ってもいちいち楽しい。
宿泊先が融通を利かせてくれて、お昼にチェックイン。凄い綺麗なホテルです、バスタブもある♪。私の部屋だけだったみたい、もうじき厄明け運気が上がって来てるって事かな♪。お昼はイタリアンレストラン、地下のおしゃれなお店です。地下なのに、清潔感も明るさも程よい。歴史あるお洒落なレストランが多いのもドイツの魅力のひとつです。
食事も終わり夕食まで街中散策、時間もたっぷりあります。すでにクリスマスマーケットもやってます、ゲンゲンバッハのクリスマスマーケットは有名らしいです。この辺りは余り日本人には馴染みはないのか日本人を見かけません。
今回最初のクリスマスマーケット♪時間もたっぷり、まずは旧市街観光。1年ぶりの石畳、靴も歩きやすそうでクッションの良さそうなトレッキングシューズにて臨みます。
屋根の形、壁の素材に模様、色使い。細部までじっくりと観察、変な東洋人丸出しです。東京できょろきょろしてるとお上りさんって感じですが、ドイツではそんな事は気になりません全く、小事です。
水切の使い方、日本の家には昔は水切が無かっただろうし、水切は西洋から伝わったのかななんて事まで考えてしまう始末。何でこんなに魅力的なんでしょうか?身近で見れないからでしょう。
クリスマスマーケットはまだ何か所か回るので、お買い物はそこそこ・・・もっと買っとくべきだったと後で後悔。事務所や展示会用の小物・雑貨はいくらあっても困りません。
雑貨より気になるものが、カッコー時計。日本では縁起が悪いって事で鳩時計と呼ばれております、このカッコー時計はシュバルツバルトが発祥の地なんです。マツコの知らない世界でやってました、買わないと・・・。予算とバッグの容量を考慮して今回は眺めるのみ、やっぱり現地の方がお安い。日本でもカッコー時計専門店があるので、そちらで買う事になるかな。もちろんドイツ製の輸入品を買いますけど・・・東京に買いに行くかなそのうち。千里の道も一歩より。
脚も限界が近づいて来たころ、夕食の時間です。大人気店の様で待たされます・・・1時間半・・・ドイツってこんなものかな?と思って通訳の方に伺うと、異常らしいです。もみの木の家を造ってるメンバーと一緒なので不思議と苦痛じゃない、普段だったら帰ってるかも・・・帰ってるね。
牛肉のシュニッツェル、美味しい。深酒することも無くホテルに帰ります、バスタブを満喫して就寝。明日は1年ぶりにグランドファーザー樅と再会です。