トライアングル交流会
毎年建築士会の高知県幡多支部と大分県佐伯支部に延岡支部、持ち回りの懇親会を24年くらい前から開催しております。で、今回は高知県の幡多支部の皆様にオモテナシして頂きました。
実を言うと余り乗り気ではありませんでした、青年部の誰かに変わって貰いたいくらい。理由は、出張が重なってて正直遠出はおなか一杯、四国こないだ行ったしって事で・・・でも、部長ひとり高知も可哀そうだし。
結果として行ったことない地域に行くのは楽しいものです。4年ぶりの高知どんなところかと行ってみると、結構な山奥、うち以上の山奥。梼原(ゆすはら)って地名も読めずナビにも入れれない始末。
梼原町は坂本竜馬が脱藩した時に通った道だそうです、ほうって感じです。
集まってまずは緊張しながらの昼食。お米がびっくりするくらい美味しい、お味噌汁も飲んだことない食感で味もいい。水の綺麗なところはお米も味噌も美味しいんですね。
腹ごしらえも終わり午後は怒涛の名建築物巡り、ここで梼原の凄さを実感しました。
まずは『梼原町総合庁舎』。なんとあの有名な隈研吾さんが設計に携わってるそうで、地元の木材をふんだんに使った庁舎となってます。災害時の避難所も兼ねており災害時の経験も盛り込まれております。省エネも考えられて『CASBEE』のSだそうです。
昼食時に聞いた話では梼原町の職員さんの仕事ぶりが素晴らしいらしい。予算は取ってくるは仕事もきっちりと地元の建築士さんべた褒めでした。
その次は、『まちの駅(ゆすはら)』もちろん隈先生の設計、地域物産館と宿泊施設を兼ねてる様で。鏡面の内壁のおかげか内部も随分と広く感じられました。写り込む景色も違和感なし。
次は『雲の上の図書館』。今回観た中でも私は一番好きな建物でした。冒頭でも書いた様に結構な山奥なのですが町民の皆様結構こ洒落てる、利用者も女性が多いですが年齢層の幅も広い。建築が地域の活力になってるのかもしれません。
書架もわくわくする様な展示で椅子も視線の高さが合わない様に設計されているのか、読書に没頭出来そうな空間です。
次に古民家~ゆすはら座。こんな山間部に芝居小屋などの文化的な施設が出来る昔から素晴らしい地域だったのでしょう。小規模の自治体でこれだけ有名な建築家の建物が密集する地域は珍しいと思います。
1日目のラストは、『雲の上のホテル・レストラン』。隈先生が最初に梼原に建てられた建築物だそうです。次回は、こちらを予約して高知旅行をしてみたいものです。
泊まった『こぶしの里』も弱アルカリ性の泉質の天然温泉で気に入りました、ついつい朝風呂まで頂き。
翌日は黒潮町の避難タワーに藁焼きのカツオのタタキ、『大方あかつき館』地域の産業祭と盛り沢山。前回気に入った塩けんぴも大人買い。
私は住宅を建てる時にはビニルクロスは勧めません。その代わりに使うのが自然素材で身体にいい土佐和紙です。幡多支部の会員さんが設計した、和紙工場を見学させて頂きました。楮(こうぞ)を直で見れた事も嬉しかったですね。これからも益々使用したい健康素材です。
前回もそうですが、今回も建築と美味しい食べ物で大歓迎して頂けた幡多支部の皆様に感謝。来年は延岡にて開催予定です・・・何があるかな。