もみの木の内装材を使う訳①
ドイツ研修の続きを書きたいとこですが、それだとドイツ研修でブログが続きそうなので。もみの木で自宅の寝室をリフォームして半年、実際私が体感してるもみの木の良さを踏まえて、内装材にもみの木を使う訳をお伝えします。こちらもとても1回では語り切れないので、少しづつ書き進めたいと思います。より素晴らしい健康的な住まいを家族にと思われてる方は是非お付き合いください。
まず第一に室内の空気環境が良くなります。空気環境が良くなると言われてもピンとは来ないと思います。今の家は高気密・高断熱住宅となっております。これは冷暖房でコントロールした室温は外気の影響で熱が逃げたり、逆に涼しい室温が上昇するのを防ぐためです。
省エネが大事なご時世に、せっかく使うなら少ない電力をより効果的にって事です。室温が原因で様々な健康被害が生じます。ヒートショックなどはもちろん、長寿の秘訣は風邪を引かない事も大事だそうです。健康は積み重ね身体にダメージを与えないって事らしいです。
室内の温度を快適に健康を維持することで増加した医療費を減らす国策のもと、断熱改修や高性能の断熱材には補助金も設けられております。省エネは国民ひとりひとりが心掛ける重要な問題です。優良の断熱を薦める国策は私も設計時心掛けたい要素です。
長くなりましたが、何が問題か?。『室内にこもった空気が湿気を帯び、カビやダニの発生を増加させ。舞い上がった汚れを私たちは呼吸するたびに意識せず摂取してしまうのです。』
日常生活で室内に放出される湿気は非常に多く。浴室・洗濯などはもちろん調理やアイロンなどの家事からも沢山出ます。その湿気が密閉された空間にこもり、絨毯・布団・カーテンなど様々な部分にこもります。そこで菌が発生、菌を餌とするダニなども増えます。その死骸や菌が空気中を漂う訳です。
その汚れた空気が原因で呼吸器障害やハウスダストなどの健康阻害の要素が増える訳です。人間は非常に繊細に出来ており、睡眠時の熟睡度にも空気環境は影響していると私は考えます。実際もみの木を寝室に使用してからの熟睡間は以前とは比べようもありません、当然質の良い睡眠は日々の活力も改善されます。忙しい人ほどしっかりとした睡眠をとって頂きたいと思っております。
一般的によく使われるビニルクロスもキズ・汚れ防止の為表面を強化するためフィルム加工された商品もあります。気密性は上がり余計に湿気がこもりますよね。施工性もよく安価なので日本では主流となっておりますが、湿気の多い日本にとっては相性の良い建材だとは思いません。
その代わりに弊社は土佐和紙クロスを使用しております。当然フィルム加工などされておりませんので透湿性はあります。その他のメリットとして、繊維同士が結束し破れにくいので耐震性も良くなります。張替時には新しい土佐和紙を上からそのまま貼れるのでさらに耐震性も向上、おまけにゴミも出ません。
調湿・透湿にはこだわりますのでビニルクロスは使わないのはもちろんですが。溶剤系の塗膜を張るような家具や内装材へのウレタン系の塗料なども使用はしません。基本的にはもみの木を使用する場合は無塗装、どうしても気になるお客様は浸透性の自然塗料のみ使用しております。
空気は人が生きていく上で非常に重要な部分です。良質な空気環境と劣悪な空気環境で毎日の生活をするとしたらどちらが良いでしょうか?。健康は日々の積み重ねです。
結露実験の様子です。
もみ以外は湿気がこもり結露します。