住宅の構造計算
近年は地震の発生も増えてて、前世紀は地震の少なかった時代だなんて発表も出ています。家を建てる時に耐震性は気になるところですよね。耐震性を保証するものが構造計算になります、実際の住宅ではどうなっているでしょう。
『4号特例』と云うものがあります。建築基準法第6条第1項第4号で規定する建物(4号建築物)は構造計算の審査を簡略化することが認められています。
4号建築物とは、不特定多数が使用しない木造で階数が2以下、延べ面積500㎡以下高さ13メートル以下で軒の高さが9メートル以下の建築物です。ほとんどの住宅は4号建築物になりますね。
構造は設計士が書いてれば構造計算書は不要って事です。最低限の壁量計算・壁配置のバランス(4分割法)の図面のみで確認申請は通ります。建てていいよって事です。何故構造計算をしないのか?。ズバリ、お金が掛るからです。計算費用は勿論のこと、基礎や躯体のコストアップにもつながります。しなくていいんだから、お安い方がいいでしょ住宅はそもそも荷重も少ないので必要ありませんって流れが業界の常になっております。
弊社は全棟構造計算を必須にしました。長期優良住宅を建てるって事も有るのですが、何よりお客様の安全の為にしっかりとした根拠のある家造りを標準仕様にしたからです。場合によっては構造計算をすることで、過剰設計の是正にも繋がるんです。耐震性は強ければいいって単純な物ではありません、強すぎる部材のせいで弱い部分に力が集中して倒壊に繋がる事もあるので。
イノスの家は独自の構造計算と、計算通り働くPFウッドで建てる家となります。次回は構造計算とPFウッドについて書いてみたいと思っております。