柾目と板目の違いでこんなにも違う!
まず最初に伝えておきます、もみの木の内装材は柾目です!
柾目と板目と聞いてもピンとくる方は少ないのではないでしょうか?。建築業者でも聞いた事はあるって程度の方も多い、一般の方はなおさら???でしょう。建築学部卒で一級建築士の私も教科書で見たなって程度でした、もみの木の家に携わるまでは。
柾目と板目での違いに、水を通すか通さないかってところがあります。板目材は水を通さない特性を持ってます、だから水が浸透して困る木舟や桶などに使われています。柾目材で船を造ると水が浸透し沈む、桶に使うと水は外に漏れる。
柾目は逆に水を通します。そのため、水が籠っては困る寿司桶やお櫃などに使われていました。湿気が籠りべちゃべちゃなご飯は食べたくないですよね。
さて、家造りに置き換えるとどうでしょう。木の内装材に拘った家造りをしてます、木を使ってるので調湿効果もばっちり。本当でしょうか?写真を見ると板目材です・・・水を通さない、舟を作る木材です。
そんなことを言ってたら木の特性を知らない建築業者さんって事です。本人も嘘を言ってるつもりも無いのでしょう。木を使えば調湿効果があると安易に思い込んでる建築業者さん、残念な事に沢山いらっしゃいます。
もみの木の内装材は柾目、舟を作ると沈みますが調湿効果は圧倒的。木は様々な特性を理解して使わないと家造りに様々な問題を生じる元となります。家造りって本当に難しい、特に無垢材の家は知識の無い業者さんは扱わない方がいいでしょう。
年輪が切れてるので、水を通します。調湿があるって事です。
年輪のところからは水を通しません。調湿は微量です。