ドイツ研修② 1日目
初海外、初ドイツ入国です。機内ではろくに眠る事も出来ず、今から丸1日行動です。若干心配でしたが不思議と睡魔も疲労も感じません。当たり前ですが周りは外人さんばかり、皆さん背が高い。身長183の私でも普通、日本ではなかなかない感じです。
午前6時前、空港の外に出てみると、タクシーがベンツ。やっとドイツにこれた実感がじわじわ、嬉しさも込み上げてきます。ドイツはもともと治安のよい国らしいけど、ここ最近難民の増加などで都市部は治安が悪化してるらしい。空港の警察が持ってる銃が軍隊が持ってる様な銃です、今思うと少し気にし過ぎてたかなと反省。
通訳さんと専属のドライバーさんと合流してバスに乗り込みます。朝から結構な交通量、反対車線は渋滞するんじゃないかってほど。ドイツ人は朝早くから仕事するのかなって感じで車窓から外を眺めます。もちろんドイツの街並みが観たいから。なかなか明るくなりません、日本より北にあるドイツは8時半頃にようやく明るくなるような感じです。
アウトバーンを走ってノルドラッハを目指します。10時半頃に朝食と昼食を兼ねた様な食事をするようで道の駅みたいなお店に着きました。クリスマスシーズンって事で樅の木をお店の廻りに飾ってます。よくよく見ると根元から伐採し、ポールなどで立たせたあります。樅好きな私としては正直ちょいと複雑、使い捨て感が半端ない。
お店に入店すると、雑貨などディスプレイの美しさに衝撃。店内を物色するのを食事、余りお腹は減ってないけど。聞いてた通りパンが美味しい、コーヒーも熱くなく適温、量も当然多い。食事後店内物色とドイツの景色堪能タイムです。
ハム・ソーセージ、ケーキにジャム・はちみつなど、盛りだくさんの魅力的な商品が並んでおります。購入意欲が湧き立ちますが、まだまだ先があるし、荷物も増えるって事で我慢。後ろ髪引かれながら外の風景を写真撮影に。何かが物足らない・・・雪が無い、雪の積もらない延岡育ちの私は雪を見るだけでテンションが上がります。いいことなんだろうけど、そんなに寒くない・・・。
食事も終え次の目的地へ。道はどんどん山間部に入っていきます。山肌にドイツの民家が建てられているのですが、見るだけでも楽しい。築100年を超えているであろう住宅群を眺めていると、ドイツに来れた幸福感がますます膨れる感じです。
幸福感に包まれながら最初の目的地、もみの木の製材所ECHTLE社到着。樅の木の原木から製品として出荷するまでの工程を全て見学させて頂きました。製材所なのかってくらい驚くほど工場内は綺麗、製材所は木の粉なども大量に出るので。大体埃っぽく、いたるところに木の粉が溜まるのが普通ですが全くない。工場内の環境の良さに圧倒されます。
廃材の木の皮を使って、隣にバイオマスの発電所を併設しております。電力はもちろん温水や暖房にも応用し会社・工場の電力・給湯・暖房はもちろん。自社で地域の電力や暖房も賄っているそうでインフラ整備も自社で施工したそうです。環境先進国と言われる所以を感じました。
その後、会社の会議室でいろいろな話を聞いてたのですが。綺麗な町並み素晴らしい職場環境、環境にも配慮した地域貢献の出来る企業、ドイツの素晴らしさにただただ圧倒されておりました。工場見学で毎回頂けるらしい大きいプレッツェル、美味しいけど大きいお腹も空いてない。
会社を後にしバスはさらにどんどん山中へ、再びドイツの綺麗な町並み眺める至福タイム。せいまい山道を大きなバスでしかも結構飛ばす、ドイツのドライバーさんは運転が上手。山頂の様な部分を進みます、山頂付近にもしっかりとした立派な民家が沢山あります。この辺は本当に日本とは違いますね~。
いまいち工程を把握してない私は途中で気付きました。もみの森観に行こうとしてるんだ。バスが止まり外に出ると空気の澄んだ綺麗な森です。田舎育ちの私でも感じるくらい空気がすがすがしい。
雨男なのか雨女なのか、この時期では珍しいらしいのですが、今回の研修は結構雨が降りました。ドイツでもっとも古い樅の木を観に山中へ。バスが着くと丁度雨もやみ、山道へ。そこら中にもみの木やもみの木の苗木が自然更新している、楽しい遊歩道です。
歩いて程なくして、おじいちゃん樅はありました。樹齢400年、全長49mまだまだ大きくなってるそうです。今まで写真では見てましたがようやくのご対面です。周囲を廻り、触って、記念撮影。これからもみの木を使って良い家を造る力を頂きました。
1日目の研修内容も全て終わりホテルへ。やっと来れたドイツ、樅の木にも触れることが出来、素晴らしい企業に素晴らしい建物。ドイツが1日で大好きに。
ホテルに到着、古いんだろうけど。清潔感もあり広々としたお部屋に感動、丸2日入れなかったシャワーも感動。バックの中身を整理して、ちょっと横になると突然の眠気・・・寝たら起きれないと感じ外に写真撮影へ。外人さんを見ると緊張するのか眠気も冷めます、ドイツの方は皆さん向こうから笑顔で挨拶してくれる感じのいい方が多いです。
今回同行してる中に東京大学名誉教授の谷田貝光克教授がいらっしゃいます。夕食会場で食事前に谷田貝先生の講義、木材の成分による木材の特色や、もみの木について話して頂きました。東京大学の方と話したのは初めてじゃないだろうかって考えながら聴かせて頂ておりました。本当に凄い方です、元気で好奇心も旺盛、今回のメンバーの中で1番歩いてるんじゃないでしょうか。話しもわかり訳す威張ってもいない、次元が違い過ぎて・・・。
講義も終わり、夕食。楽しみにしていたドイツビールです、確かに日本ほど冷えてはおりませんが美味しいです。ちょっと苦みも多いけど、ただ料理の量が多い。この時睡魔やら疲労やらアルコールに日本人だけの空間って安心なのか、実はあまり覚えておりません・・・つまり酔ってるって事でしょう。
夕食も終わり前のバーで2次会って事になり、勢いで参加。聞いていたシュナップス初体験です。想像通り度数のバカ高いお酒です、本音は最後まではきついなと思ってた2次会ですが流石に皆さん疲れてたのか、30分もせず解散。ただシュナップス3回一気飲み、ちなみにその後も皆様毎晩呑まれてましたが私は初日以外シュナップスは呑んでません、ドイツは白ワインが美味しいです♪。
思って以上に早く終わり、明日の準備をして幸福感に満ち満ちながら爆睡・・・翌朝起こるアクシデントも知らずに。