I様邸 設計コンセプト ①子供部屋
現場もほぼ終わったので、今回から新たに各部屋の設計の意図を書いてみたいと思います。
1回目は子供部屋。健康な住まい造りの会にはもみの木仕様の家って指針があります。もみの木の内装材を床面積の2倍使用するって決まりで、基本的には床と天井にもみの木を張りましょうって考え方です。写真の子供室が教科書通りの使い方。床と天井を空気が循環しながら、もみの木で空気を綺麗にするって仕組みです。
お子様が小さいうちは部屋を仕切らずに広く使ってもらい、個室が必要になった際は両サイドに置いてある収納を真ん中に設置すれば個室としても使えます。また、お子さんが成長して個室が不要になった時は、元の位置に戻せば工事不要でもとの多目的室としても使えます。間仕切を中央に置いた時、ベッドと机・本棚を置ける様に設計しております。収納は置き家具がそれぞの個室側に向きます。
この置き家具ももちろんもみの木で作っております。洋服掛けと収納が2段。両サイドに別々に置く、中央で間仕切りとする、片方に2個とも寄せて設置することも可能です。自重もあるので簡単には転倒もしません。間仕切利用の場合は固定する予定、固定も取り外しも簡単な家具となっております。
まだお子様も幼いので、しばらくはこちらは洗濯物干し場として活躍しそうです。もみの木の内装材は部屋干しのデメリットである、部屋干し臭や半乾きも無くストレスフリーで1年を通して使用出来ます。脱着式のホスクリーンを4本天井に取り付けております。また、置き家具に掛けても問題なく乾きます。干すと収納が両立するって家事がめちゃくちゃ楽になりますよ。
寝室として使用する部屋の照明はリモコン付きのシーリングを私は標準にしてます。理由は楽だから、布団に寝転がったまま消灯点灯、スイッチの位置を考える必要が無い。明るさも調節出来て、価格もお手頃。今回はシンプルにダウンライトがいいって事で、久しぶりに寝室でダウンライトを使用しました。ただ、ベッドに横たわったまま入り切り出来る幸せは捨てきれなかったので、スイッチは入り口とベッドを置いた時に頭の方に来るように配置しております。リモコン式のダウンライトもあるのですが、結構コストアップするんです。
余談ではありますが、頭を東側に向けて寝ると頭が良くなるそうです。これは知り合いのお医者さんのお母様が仰ってました、こんな知識も設計する時頭をよぎったりします(笑)。